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[ACG33-P08] 大気海洋同時観測で視えた日本海のユニークな海洋構造と2022年1月末の気象現象への影響力
キーワード:日本海、大気海洋同時観測、日本海寒帯気団収束帯
日本海―冬の日本列島の風上に位置する海。大陸からのつめたい北西風はあたたかい日本海上で大量の熱エナジーと水蒸気の供給を受け、北陸・山陰地域を中心に(影響範囲はときに東海地域まで及ぶ)豪雪をもたらす。本発表では、2022年1月末に実施した日本海上大気海洋同時観測のデータにみられた、日本海のもつユニークな海洋構造(水温・塩分分布)について大気との相互作用に着眼しつつ報告する。主なトピックスは次である。1.隠岐の島沖で観測したJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)への日本海水温と強い季節風の影響。2.能登半島-大和堆海域で観測した強い水温勾配に対する大気の感度と可降水量への寄与。3.北海道西岸で観測した小低気圧の構造。4.オホーツク海氷が日本の冬の気象場に与え得る影響。