日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW24] 流域圏生態系における物質輸送と循環:源流から沿岸海域まで

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (11) (Ch.11)

コンビーナ:安元 純(琉球大学 農学部)、コンビーナ:小林 政広(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)、奥田 昇(神戸大学)、コンビーナ:Paytan Adina(University of California Santa Cruz)、座長:安元 純(琉球大学 農学部)、奥田 昇(神戸大学)、小林 政広(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)

11:00 〜 13:00

[AHW24-P16] How COVID-19 pandemic affected air pollutants influx into forest ecosystems in Japan

*伊藤 優子1、岡本 透1、高瀬 恵次2、堀沢 栄3、小林 政広1 (1.国立研究開発法人 森林総合研究所、2.石川県立大学、3.高知工科大学)

キーワード:COVID-19、森林環境、降水モニタリング

COVID-19の感染拡大対策として、2020年初頭から世界各地で都市の封鎖や行動抑制規制が実施されています。当初は大規模なロックダウンにより、多くの国で大気汚染が急速に改善されました。COVID-19のパンデミックの影響は、予想以上に長期化しています。今後の人間活動の発展と地球環境保全の関係を再構築するためのデータとして、世界的な経済活動の低下が地域や地球環境の大気質に与える影響を明らかにすることが重要です。
我々は2008年から、首都圏の人間活動や越境大気汚染物質が森林生態系に与える影響を把握するため、いくつかの森林流域で元素循環のモニタリングを行ってきました。本研究では、茨城県、石川県、長野県で得られた長期モニタリングデータを用いて、COVID-19の流行による人間活動の減少が、森林域への大気汚染物質の流入量や森林生態系に与える影響を明らかにすることを目的としました。