日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2022年5月29日(日) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (24) (Ch.24)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、コンビーナ:丹羽 淑博(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)

11:00 〜 13:00

[G03-P08] 時短で見えてきた学校地学教育の効率化と、地学を中心とした教科間連携による活用する力の伸長にむけて

*中村 亮1 (1.宮城県利府高等学校)

キーワード:時短教育、教科間連携

2020年度から全国の学校機関では休校措置や時短授業の形式となり、地学を含む理科教育でも多くが時数が不足しがちな所をさらに逼迫する事態となった。そこでの最大の関心事とも言えるのがリモート教育である。しかしこのリモート教育が、「自主学習」との相違点は何か、そしてわざわざ学校などの決まった教育機関で学ぶ意義が何なのかということを否応でも自問することに直面したのが実情である。本来自宅外での教育とは単なる読書での学びとは違い、指導者や同輩などがいて、さまざまなコミュニケーションをとりつつ自らの立ち位置を構築していくことが重要であるように思われる。
 一方で単なるリモート教育で授業の配信をして互いの表情を確認(生存確認)することで完結するのではなく、生徒の活動によって何かを書かせ作らせること、そしてそれを指導者が評価して学習法を確立させる手助けをしたり、両者が対話しつつ世界に発信することが求められると考えた。
 具体的にはリモート授業の配信やそれに付随する短時間の授業で行える教具・評価の効率化、そして生徒の著作の科学英語指導をともなう添削や配信について地学を題材にした教材づくりを行った。
 また、指導時間に限りがあるのは理科のみではないのも事実である。特に地学が扱う環境・宇宙問題として英語科と,自然地理を題材にした地歴科と教材の共有も模索している。
 
 以上の内容について、この2年間で行ってきた実践を紹介し、今後の効率的且つ効果的な地学教育を目指す議論をしていただければ幸いである。