日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 地球科学関連教育と情報デザイン

2022年5月22日(日) 10:45 〜 12:15 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:松岡 東香(清和大学法学部)、コンビーナ:山下 幹也(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)、座長:松岡 東香(清和大学法学部)、山下 幹也(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

12:00 〜 12:15

[G04-06] アースサイエンスウィーク・ジャパン(ESWJ)による双方向サイエンスコミュニケーション

*小俣 珠乃1 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構)

キーワード:アースサイエンスウィーク、アウトリーチ

アースサイエンスウィークはアメリカを発祥として1998年より開始した地学普及イベントです。日本地球惑星科学連合(JpGU)では、アースサイエンスウィークの実施母体であるAmerica Geoscience Instititute (AGI)からの打診を受け検討した結果、2018年に日本版のテストイベントをはじめとし、以降、毎年10月に本イベントを開催しています。
アースサイエンスウィーク・ジャパン(ESWJ)の目的は、草の根的な活動を通じて、若い世代を中心とした一般の人々に地球科学をより知ってもらい、社会に地球科学を定着させることです。
これまで、実開催およびオンラインを通じて、地球科学に関連した、巡検、講演会、ブース展示、実習など、参加者の希望に応じたアクティビティを提供し、それらをホームページで動画を含めて紹介し、また、米国の実施団体へも報告を実施しています。
特筆事項については、1つ目はそのテーマの第一人者を招いての講演会です。これは、大規模会場を想定し、参加層も年齢を問わず、幅広い対象向けとなっています。
2つ目は開催場所の地元のSSHを中心とした高校生によるポスター発表です。地域の科学の才能を掘り起こすことと、発表者自身がこの活動時に他の展示や講演を見ることによる、より幅広い学びの場所を提供しています。
3つ目は親子を対象とした屋内での実習です。地球科学にこだわりすぎずに、気軽な形で地球を知ることに親しんでもらうことを狙いとしています。
4つ目は、巡検か野外実習です。野外のアクティビティは、コロナ禍により活動の難しさがあるものの、地球科学の魅力を一番わかりやすい形で伝えることのできる活動と言えます。予算面やリスクアセスメントなど、非常に実施側にも労力の大きい活動ですが、何のために地球科学という学問が必要なのかということを問い続けることを考え、このアクティビティは主催側も非常に大事にしています。
本発表ではこれまでのESWJを紹介し、このような活動に興味を持つ対象にイベントの魅力などについて伝えることを目的としています。