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[HCG25-02] ベトナム南部・メコンデルタの完新世海陸分布変化に伴う波浪営力の変動:数値モデルによる推定
キーワード:完新世、メコンデルタ、波浪、数値シミュレーション
波浪は海岸付近の浸食や堆積、物質輸送の形で地形変化をもたらす主要な営力であるが、長期的な地形の変化は逆に波浪環境の変動をもたらしていた可能性が高い。本研究では、完新世の地形発達に伴い、沿岸地形が潮汐卓越型から波浪卓越型へ移行したベトナム南部のメコンデルタを対象に、過去1万年の地形変化が引き起こす波浪場の変動を数値実験により推定し、地形と波浪の相互作用を検証することを目的とする。波浪の推算にあたっては、各年代の海陸分布を反映させた領域気象モデルを駆動させて海上風を推定することで、百キロ以上に及ぶ海岸線の移動の効果をより詳細に見積もっている。発表時には、数値実験結果と現地の地形発達過程との対比についても示す予定である。