[H-TT20] 浅部物理探査が目指す新しい展開

[HTT20-P05] 地表と地下の同時重力連続観測による斜面内の水分量変化の検出

*名和 一成¹、今西 祐一²、木村 武志³ (1.産業技術総合研究所、2.東京大学地震研究所、3.防災科学技術研究所)

重力観測は地下の質量変化を検出するのに有力なツールである。重力計は地下水位・土壌水分量変化に伴うマイクロガルレベルの重力変化を捉えるのに十分な感度を持っており、最近では複数台の重力計を用いて、高精度な陸水変化の検出が試みられている。我々は沖縄・石垣島のF-net石垣点（地下）のgPhone重力計とVERA石垣島局（地表）の超伝導重力計の長期間の重力データから、F-net石垣点横坑上部の斜面内の水分量変化に対応する日から月オーダーの重力時間変化を検出した。より長期間の重力・水分量変化を調べるためには、長期安定なデータ取得とドリフトモデルの高精度化・校正が必要である。