14:35 〜 14:55
[MIS15-15] 積雪が斜面変動へ及ぼす影響に関するレビュー
★招待講演
キーワード:融雪地すべり、融雪水の透過、積雪荷重、雪のせん断強度、低温環境
一般に融雪地すべりは融雪水が地盤内部へ浸透し、間隙水圧を上昇させ、すべり面に作用する有効応力を減少させることで、発生に至ることが知られている。しかし、国内屈指の高密度地すべり地帯である新潟県における統計では、地すべり移動開始時期はむしろ融雪期に少ないことがわかってきた(佐藤ら、2004)。このように地すべり移動は地盤への融雪水の供給のみで整理することができず、積雪が関与する多様な誘因があることが示唆される。既往研究によると、積雪が地すべりに及ぼす作用は融雪水の浸透、積雪荷重、雪のせん断抵抗力、低温環境の4つに大別される。本発表ではこれらをレビューするに加え、積雪地域の斜面変動研究についての展望を述べる。
謝辞:JSPS科研費JP20K14562, JP20K04068の助成を受けた。
引用:佐藤ら(2004):積雪期における新潟県内の第三紀層地すべりの運動特性, 日本地すべり学会誌, Vol.41 (1), pp. 37-42.
謝辞:JSPS科研費JP20K14562, JP20K04068の助成を受けた。
引用:佐藤ら(2004):積雪期における新潟県内の第三紀層地すべりの運動特性, 日本地すべり学会誌, Vol.41 (1), pp. 37-42.