日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS15] 山の科学

2022年5月30日(月) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (34) (Ch.34)

コンビーナ:苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)、コンビーナ:佐々木 明彦(国士舘大学文学部史学地理学科 地理・環境コース)、奈良間 千之(新潟大学理学部フィールド科学人材育成プログラム)、コンビーナ:今野 明咲香(常葉大学)、座長:奈良間 千之(新潟大学理学部フィールド科学人材育成プログラム)、今野 明咲香(常葉大学)、佐々木 明彦(国士舘大学文学部史学地理学科 地理・環境コース)、苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)

11:00 〜 13:00

[MIS15-P06] 中央アジア,天山山脈における岩石氷河の形成環境

*奈良間 千之1奥山 駿2、久冨 祥子3,2山之口 勤4、田殿 武雄5 (1.新潟大学理学部フィールド科学人材育成プログラム、2.新潟大学大学院自然科学研究科、3.朝日航洋、4.リモートセンシング技術センター、5.JAXA EORC)

キーワード:氷河起源型岩石氷河、山岳永久凍土、差分干渉SAR、天山山脈

中央アジアの天山山脈北部地域では,永久凍土の指標地形である岩石氷河が分布するがその多くが「氷河起源型」岩石氷河である.「氷河起源型」岩石氷河は氷河末端部に形成されるが,氷河末端部にはモレーンが形成される場合もある.「氷河起源型」岩石氷河の発達過程や形成環境は世界的にも明らかになっておらず,この両者の環境の違いを調べれば「氷河起源型」岩石氷河の形成環境が明らかになる可能性がある.そこで本研究では,岩石氷河の面積,氷河の面積,氷河の高度差,氷河の縮小面積,氷河の最大標高,岩壁面積,岩壁の地質などの地形要素と岩石氷河の関係を調べ,天山山脈北部地域のキルギス山脈において「氷河起源型」岩石氷河の形成環境について考察した.