日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ49] 人新世の地球システム論:環境・都市・社会

2022年5月29日(日) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (31) (Ch.31)

コンビーナ:石川 正弘(横浜国立大学大学院環境情報研究院)、コンビーナ:山本 伸次(横浜国立大学大学院環境情報研究院)、コンビーナ:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、コンビーナ:原田 尚美(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、座長:石川 正弘(横浜国立大学大学院環境情報研究院)、山本 伸次(横浜国立大学大学院環境情報研究院)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、原田 尚美(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

11:00 〜 13:00

[MZZ49-P02] グローバルサウスにおける都市ヒートアイランド

*才畑 真子1石川 正弘1 (1.横浜国立大学)

経済活動の拡大に伴いグローバルサウスの都市部では労働力の需要が拡大している。このような背景からグローバルサウスでは急速な都市部への人口集中と都市の拡大を招いている。都市化は、植生の減少、不浸透面の増加、アルベドの変化などによって、都市の熱環境を大きく変化させ、都市ヒートアイランドを招く。都市化の拡大に伴いヒートアイランドの規模も増加すると考えられ、都市規模の熱環境の評価は重要な課題となる。本研究では衛星リモートセンシングから都市の複雑で不均質な環境を測るために、表面温度に対する都市化の影響を定量化した。
 都市化の熱環境への影響評価には、Sentinel-2の衛星画像データを用いて作成したNDVI(正規化植生指数)とLandsat-8の衛星画像データを用いて作成した表面温度を使用した。2つのデータを空間結合させることで、都市における植生の割合と地表面温度の関係性について調べる。まず、解像度10mのSentinel-2の衛星画像データを用いてNDVI(正規化植生指数)を作成し、1㎞×1㎞のグリッドに集約した。次に、同様に、解像度100mのLandsat-8の衛星画像データを用いて地表面温度を作成し、1㎞×1㎞のグリッドに集約した。その後、作成した2つのグリッドデータを空間結合させ、都市中心部からの距離との関係性を明らかにした。才畑・石川(2022, JpGU2022)ではアメリカの首都ワシントンD.C.について紹介したが、本稿園ではグローバルサウスの拡大する都市を対象に都市化の熱環境への影響評価を行う。