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[SEM15-P01] 最新の磁気図(2020.0年値)の作成と公表
キーワード:モデル磁場、地磁気、主磁場、偏角、主成分分析、磁気図
国土地理院では、日本全国の地磁気の地理的分布とその永年変化を把握するため、1950年頃から日本全国を網羅する地磁気測量を実施している。地磁気の情報の中でも、特に偏角は地図の北と磁北のずれの補正量として地形図に掲載されるなど、一般利用も多い重要な情報で、これに加え伏角や全磁力などの情報も「磁気図XXXX.0年値」として定期的に更新している。
「磁気図2010.0年値」からは、国土地理院等の連続観測データに主成分分析を適用することで、日本全国の任意の地点における地磁気の日ごとの変化量を求めることが可能になった。さらに日本全国約850点の一等及び二等磁気点の過去の地磁気実測値にこの変化量を加えることで、より効率的に磁気図を作成できるようになった。また、「磁気図2015.0年値」の作成時から、IGRFやWMMといった地磁気世界モデルの更新間隔である5年に合わせて、磁気図を更新するようになった。その5年となる今回、日本における地磁気の地理的分布を表した「磁気図2020.0年値」(図)を作成した。
2020.0年値における偏角は、北海道で西偏約9.7度、沖縄で西偏約5.5度、全国平均で西偏約7.8度である。また、前回の「磁気図2015.0年値」と比較すると、5年の間に全国平均で、偏角は西向きに0.3度増加していた。
「磁気図2010.0年値」からは、国土地理院等の連続観測データに主成分分析を適用することで、日本全国の任意の地点における地磁気の日ごとの変化量を求めることが可能になった。さらに日本全国約850点の一等及び二等磁気点の過去の地磁気実測値にこの変化量を加えることで、より効率的に磁気図を作成できるようになった。また、「磁気図2015.0年値」の作成時から、IGRFやWMMといった地磁気世界モデルの更新間隔である5年に合わせて、磁気図を更新するようになった。その5年となる今回、日本における地磁気の地理的分布を表した「磁気図2020.0年値」(図)を作成した。
2020.0年値における偏角は、北海道で西偏約9.7度、沖縄で西偏約5.5度、全国平均で西偏約7.8度である。また、前回の「磁気図2015.0年値」と比較すると、5年の間に全国平均で、偏角は西向きに0.3度増加していた。