日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD02] 測地学・GGOS

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (20) (Ch.20)

コンビーナ:横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)、コンビーナ:三井 雄太(静岡大学理学部地球科学科)、松尾 功二(国土地理院)、座長:横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)、松尾 功二(国土地理院)、三井 雄太(静岡大学理学部地球科学科)

11:00 〜 13:00

[SGD02-P06] SLR 非標準衛星の精密軌道決定:(2) 地球重力場決定への効果

*松尾 功二1大坪 俊通2 (1.国土地理院、2.一橋大学)

キーワード:SLR、精密軌道決定、重力

衛星レーザ測距(SLR; Satellite Laser Ranging)技術は、地球質量や重心位置、スケール、力学的扁平項(2次の地球重力場係数)といった地球測地パラメータの決定において主要な役割を果たす。SLRによる地球測地パラメータの決定では、一般的に、高軌道(6000km高度)を周回する米国のLAGEOS衛星の追尾データが使用される。LAGEOS衛星の追尾データは、観測数が多く品質も安定しているが、高軌道であるがゆえに高次の地球測地パラメータの決定に不向きであり、地球重力場係数の決定に関しては2次の項までに留まる。そこで、Matsuo et al. (2013)は、高度800~1500kmを周回するStarlet、Ajisai、Stella衛星の追尾データを活用することで、地球重力場係数を4次の項まで決定可能であることを示した。本研究では、さらに、高度約700kmを周回するLarets衛星とSARAL衛星の追尾データを導入することで、より高次の地球重力場係数の決定の可能性について調査を行う。