10:45 〜 11:00
[AAS09-06] 化学気候モデルを用いた最近の研究から
★招待講演
キーワード:化学気候モデル、オゾン、オゾン層破壊物質、温室効果ガス、太陽プロトンイベント、火山爆発
大気化学と気候との関係やそれらの間の相互作用を研究するための手段として、化学気候モデルが広く使われるようになってきた。オゾン層変動やそれに関連した中層大気化学と気候に関する、化学気候モデルを用いた最近の研究について簡単にレビューする。主な話題は、国際プロジェクトChemistry Climate Model Initiative (CCMI) からのオゾン層科学に関する成果、大アンサンブル実験に基づく大気の年々変動を考慮に入れた中高緯度オゾン全量のオゾン層破壊物質(ODS)と温室効果ガス(GHG)濃度依存性、太陽プロトンイベントや火山爆発によるオゾンとNOxの変動などである。これらの話題に関連して、今後の展望についても述べる。