日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG37] 衛星による地球環境観測

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:沖 理子(宇宙航空研究開発機構)、本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、高薮 縁(東京大学 大気海洋研究所)、松永 恒雄(国立環境研究所地球環境研究センター/衛星観測センター)、座長:岡本 幸三(気象研究所)

10:45 〜 11:00

[ACG37-07] GCOM-C「しきさい」の5年間の運用で観測した地球環境変動

★招待講演

*村上 浩1島田 利元1棚田 和玖1秋津 朋子1、中山 大雅1栗原 幸雄1 (1.宇宙航空研究開発機構地球観測研究センター)

キーワード:GCOM-C、しきさい、SGLI、リモートセンシング

JAXA全球変動観測ミッション気候(GCOM-C)「しきさい」は、空間分解能250m、1150-1400km、2つの偏光チャンネルを含む0.38-12um波長の19のマルチチャンネルを持つ第2世代Global Imager(SGLI)による全球観測を開始した。
この5年間の観測の中で、火災によるエアロゾル、積雪やそれに伴う植生の季節変化、海面水温SSTやクロロフィルa濃度の季節変化の年々の違いなどを観測してきた。気候変動の理解に向けた長期変動の監視のためには数十年以上の観測の継続が必要となるため、MODIS等の観測データと接続してより長期な時系列データやそれによる偏差図の作成を全球(5km解像度)と日本周辺(250m解像度)で開始している。GCOM-Cは当初計画した5年間の運用期間を終えたが、今後も近紫外や偏光チャンネル、250m解像度などのSGLIの特長を生かした長期時系列データの作成に向けて、観測を継続予定である。