[G-03] 小・中・高等学校，大学の地球惑星科学教育

[G03-P05] 分割シンチレータを用いた教育用放射線位置検出器の開発

*能勢 千鶴¹、田中 香津生² (1.東北大学、2.早稲田大学)

キーワード：探究活動、放射線教育

半導体光電子増倍器（SiPM）の普及によって簡易的な教育用放射線検出器がつくられるようになったが、多くが１つのプラスチックシンチレータとSiPMを組み合わせたもので、粒子の分別や位置情報を得ることが難しい。そこで分割したシンチレーターを空気層を介して重ねそれをSiPMで挟み込む教育用放射線位置検出器を製作した。それぞれのSiPMに届く光量の相関によって発光位置を再構成することが可能で、これにより放射線の通過した位置情報や放射線種の識別を行うことができる。

　この制作活動は宮城県立仙台第三高校の生徒2名が加速キッチンのサポートを受け自主的な探究活動として行われているもので、加速キッチンによる探究サポートの形態等も含めて紹介する。