日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG19] 風景評価とレクリエーションの国際比較

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (11) (オンラインポスター)

コンビーナ:水内 佑輔(東京大学農学生命科学研究科)、劉 銘(國學院大學観光まちづくり学部)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[HCG19-P03] 商店街における言語景観の視認性とイメージ評価に関する研究

*李 丹1、羅 雨欣1金 依依1古谷 勝則1 (1.千葉大学大学院園芸学研究科)

キーワード:言語景観、景観評価、色彩研究

商店街は我々の日常生活とよく繋がっている。「言語景観」は街路景観の特別な要素として、非常に重要な景観構成だと考えられている。近年、看板のデザインについての研究が人気になるが、看板を中心して街路全体的な景観イメージ評価や街の色彩に関する研究はまだ少ない。この研究は商店街の「言語景観」(特に看板)の視認性とイメージ評価に基づいて、街路景観のシークエンスとデザイン方法を探索したいと思って、街の歴史や人類の社会・言語の変遷などを明確できるが、もっと大切なことはそれを媒体として、街路景観は我々にどんな影響を与えるかを調べ、よりよい生活環境のデザインに役に立つ。
結果から見ると、言語景観がある商店街とない商店街を比較すると、言語景観がある商店街のほうが好まれることが明らかにした。言語景観があると、その豊かさや明晰感が商店街の美観や個性を高めることになる。 シンプルな基調色で統一された言語景観は、商店街の調和を高める。 看板の割合の違いを見ると、言語景観の割合が少ない商店街では、若々しさや華やかさ・快適さへの関心が増え、言語景観の割合が増加する同時に、活力や開放感、多文化性などへの関心も増えると考えられる。 言語景観の割合が低いと、若々しく、快適で調和していると感じられる。逆に、言語景観の割合が高くなると、開放感や活力・個性・多文化の融合が感じられる。さらに、言語景観の割合が中程度だと、より魅力的に感じられる。 看板色については、割合が15%未満の看板と30%以上の看板とでは、割合が15%~30%の看板の方が色彩が豊かだ。
百人町を訪れた人々の良くない印象を変え、町のイメージと知名度を高まるアドバイスについて、1.看板の色彩の「高彩度色」と「色数」を抑え、周辺環境への配慮を基づく、地域特性に応じて色を選択する。 2.自立広告物に歩行者の通行や見通しを妨げない大きさとする。 3.看板の数量・出幅・高さを抑える。看板を減らすことで視界が広 がる。位置とサイズを決めることにより統一感が生まれる。 4.1つ看板の表示面積に上限を設ける。切文字などの立体文字の表 示を活用する。立体文字の採用により町並みの雰囲気づくりに繋がっている。