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[HDS09-P03] 第四紀における恵那山-猿投山北断層帯の断層運動方向
キーワード:断層運動方向、活断層、中部日本
恵那山-猿投山北断層帯は、地震調査研究推進本部地震調査委員会(2004)によって屏風山・恵那山断層帯及び猿投山断層帯の活動区間の一つとして評価された活断層である。この断層帯は、それまでに活断層として知られていた恵那山断層と猿投山北断層によって構成されているが、恵那山断層が逆断層として評価されているのに対し、猿投山北断層は右横ずれ断層として評価されている(地震調査研究推進本部地震調査委員会(2004)。ここで、運動センスが異なる近接した断層が同時に活動することがあるのだろうかという疑問が生じる。著者らは、令和3年度に恵那山断層において、また令和4年度に猿投山北断層において、断層条線や断層破砕帯の構造を観察した。本発表では、今回の調査成果に基づいて恵那山-猿投山北断層帯の断層運動方向を検討した結果を紹介する。なお、本研究は、令和4年度科学技術基礎調査等委託事業「屏風山・恵那山断層帯及び猿投山断層帯(恵那山-猿投山北断層帯)における重点的な調査観測」(研究代表機関:国立大学法人東海国立大学機構)の一環として実施された。