日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-RE 応用地質学・資源エネルギー利用

[H-RE12] 応用地質学の新展開

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (10) (オンラインポスター)

コンビーナ:竹村 貴人(日本大学文理学部地球科学科)、竹下 徹(北海道大学総合博物館・資料部)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[HRE12-P03] 岩盤や岩石中に発達する亀裂の自動抽出の手法と今後の展望

*作道 悠1竹村 貴人2川北 章悟3、鈴木 健一郎3 (1.日本大学大学院、2.日本大学文理学部、3.大林組技術研究所)


キーワード:亀裂抽出、トレースマップ

岩盤や岩石の亀裂は,その透水特性に大きく影響を与えることから,亀裂の特徴を正確に捉えることは重要である.応用地質分野では,放射性廃棄物の処分場をはじめとした地下空間の利用などで必要とされる基礎的な地質情報である.また,亀裂という視点でみると,その対象はコンクリートや生体材料(骨)など多岐にわたる.現状では,岩盤や岩石を対象とした亀裂は多くの場合,手作業によってトレースしており,作業の大変さや精度が作業者によって異なるなどの課題が挙げられる.そこで,コンピュータを用いて自動的に亀裂をトレースする方法がこれまでに多く検討されてきた.しかし,コンピュータによる手法は,手作業による方法に代わることは未だにできていないのが現状である.本発表では,コンピュータによる亀裂のトレースのこれまでの方法のまとめを行い,3次元点群データからの亀裂の抽出方法やこれから主流になるであろう機械学習を用いた方法について発表する.