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[HSC04-06] CCSにおけるSubsurface評価のワークフローとISO国際基準について -包括的評価について-
キーワード:CCS、高分解能3次元弾性波探査、3次元地質モデル、CO2圧入挙動予測シミュレーション、モニタリング、ISO国際規格
2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、火力発電等からの二酸化炭素(CO2)排出の削減やエネルギー利用の効率化、再生可能エネルギーの活用に加えて、CO2回収・地中貯留(CCS)技術の導入・推進への積極的な取り組みと、CCSに必要なCO2の貯留先の確保が必要である。また、CCSは、ブルー水素製造時のゼロエミッションやDACCSをはじめとしたネガティブエミッションにおいても、不可欠な技術として位置付けられている。
貯留先の選定については、対象地域における貯留可能量評価等サブサーフェスの情報把握の技術的観点と共に、CO2排出源からの距離等の社会的・経済的観点が検討要素であり、これまで、国主導で、日本周辺海域を対象としたCO2貯留適地調査が継続的に行われてきた。また、CCS事業化に向けて、研究機関や民間企業による多岐に渡る要素技術開発が進み、北海道苫小牧地域では、排出源近傍の沿岸海域におけるCCS実証実験が実施されている。
CCS事業への投資決定やその適切な運用管理には、サブサーフェス評価に基づくCO2貯留可能量や圧入レート、貯留システムの長期安定性の確認が非常に重要であり、今後国によるCCS事業の許認可や、ファイナンス支援判断等における基準が必要になると考えられる。そのために、サブサーフェス評価を一定基準に準拠したプロセスで標準化できれば、効率的な事業の推進が可能になると考えられ、JOGMECによるCCSガイドラインはその一つの方向性を示したものと考えている。
本発表では、サブサーフェス評価を構成する物理探査データ取得・処理・解析、地質構造解析、貯留層・遮蔽層評価、地質モデル構築、貯留可能量評価、CO2挙動予測シミュレーション、モニタリングまでの地質学的・地球物理学的な各要素技術の重要性と今後解決すべき技術課題を整理し、これらの一連の解析評価ワークフローを提示すると共に、ISO国際基準との関連について説明する予定である。
貯留先の選定については、対象地域における貯留可能量評価等サブサーフェスの情報把握の技術的観点と共に、CO2排出源からの距離等の社会的・経済的観点が検討要素であり、これまで、国主導で、日本周辺海域を対象としたCO2貯留適地調査が継続的に行われてきた。また、CCS事業化に向けて、研究機関や民間企業による多岐に渡る要素技術開発が進み、北海道苫小牧地域では、排出源近傍の沿岸海域におけるCCS実証実験が実施されている。
CCS事業への投資決定やその適切な運用管理には、サブサーフェス評価に基づくCO2貯留可能量や圧入レート、貯留システムの長期安定性の確認が非常に重要であり、今後国によるCCS事業の許認可や、ファイナンス支援判断等における基準が必要になると考えられる。そのために、サブサーフェス評価を一定基準に準拠したプロセスで標準化できれば、効率的な事業の推進が可能になると考えられ、JOGMECによるCCSガイドラインはその一つの方向性を示したものと考えている。
本発表では、サブサーフェス評価を構成する物理探査データ取得・処理・解析、地質構造解析、貯留層・遮蔽層評価、地質モデル構築、貯留可能量評価、CO2挙動予測シミュレーション、モニタリングまでの地質学的・地球物理学的な各要素技術の重要性と今後解決すべき技術課題を整理し、これらの一連の解析評価ワークフローを提示すると共に、ISO国際基準との関連について説明する予定である。