15:30 〜 17:00
[SCG56-P08] 奥能登群発地震域周辺の3次元比抵抗構造
キーワード:能登、群発地震、比抵抗構造
石川県珠洲市付近では、2020年末より群発的地震活動と局所的な非定常地殻変動が継続している。この活動は、2018年6月頃に端を発し、2021年9月16日にはM5.1(最大震度5弱)、2022年6月19日にはM5.4(最大震度6弱)の地震が発生しており、現在もその活動は収束を見せていない。
我々は、この群発活動が構造的にどのような場所で発生しているのか、また、2007年能登半島地震の発生域と構造的違いがあるか否かを解明するために、地下比抵抗構造調査を実施している。2021年11月から12月および2022年3月から4月にかけて、計32か所で取得した陸上広帯域電磁場データから推定された地下比抵抗構造では、一連の地震活動が開始した南側のクラスタから現在最も活動が活発な北側のクラスタにかけて連続する低比抵抗領域が存在することが明らかになり、この活動への流体の関与を強く示唆する結果を得た。
本発表では、地下構造の高解像度化を目的に行った海陸での補充観測(海域3点:2022年9月から10月に実施、陸域23点:2022年11月から2023年2月に実施)のデータを加えた再解析結果を報告する予定である。
我々は、この群発活動が構造的にどのような場所で発生しているのか、また、2007年能登半島地震の発生域と構造的違いがあるか否かを解明するために、地下比抵抗構造調査を実施している。2021年11月から12月および2022年3月から4月にかけて、計32か所で取得した陸上広帯域電磁場データから推定された地下比抵抗構造では、一連の地震活動が開始した南側のクラスタから現在最も活動が活発な北側のクラスタにかけて連続する低比抵抗領域が存在することが明らかになり、この活動への流体の関与を強く示唆する結果を得た。
本発表では、地下構造の高解像度化を目的に行った海陸での補充観測(海域3点:2022年9月から10月に実施、陸域23点:2022年11月から2023年2月に実施)のデータを加えた再解析結果を報告する予定である。