10:45 〜 12:15
[SCG58-P07] 非火山性群発地震と構造不均質〜能登半島と和歌山を例に〜
一般に群発地震活動は火山地域で発生することが多いが,非火山地域でも群発地震が発生している.例えば,2020年12月から始まった能登半島珠洲地方の群発地震は2年以上が経過した現在も活発な活動が続いている.また,和歌山西部の群発地震はほぼ一定の活動レートで100年以上続いていることがわかっている.火山性の群発地震については,火山性流体の上昇がその原因であると考えられているが,非火山地域おいても流体の上昇があるかどうかはよくわかっていなかった.
本講演ではまず能登半島および和歌山の群発地震周辺の地下構造(地震波速度構造)の詳細を報告し,群発地震が地下深部からの流体の上昇で発生しているというモデルを提案する.和歌山の群発地震については,大阪湾下の深部低周波地震の発生,有馬型温泉水の分布,紀伊半島のヘリウム同位体異常など,地球物理学的・地球化学的に得られている「異常な観測」も合わせて議論する.能登半島についてはNakajima (2022, EPS)を参照のこと.
本講演ではまず能登半島および和歌山の群発地震周辺の地下構造(地震波速度構造)の詳細を報告し,群発地震が地下深部からの流体の上昇で発生しているというモデルを提案する.和歌山の群発地震については,大阪湾下の深部低周波地震の発生,有馬型温泉水の分布,紀伊半島のヘリウム同位体異常など,地球物理学的・地球化学的に得られている「異常な観測」も合わせて議論する.能登半島についてはNakajima (2022, EPS)を参照のこと.