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[SSS07-P03] 稠密地震計ネットワークで記録された雑微動の表面波解析による中越地域の3次元S波速度と異方性の推定
キーワード:微動、ゼロクロスアプローチ、新潟、S波速度、異方性
二酸化炭素の回収・貯留(CCS)プロジェクトにおいて、資源探査やCO2地中貯留のための地層推定が強く求められています。具体的には、CO2地中貯留は、大気中への温室効果ガス排出を削減するための潜在的な戦略の1つです(Metz et al.) 日本政府は、CO2貯留を前提に、毎年1億2000万〜2億4000万トンのCO2削減を提案しています(METI, 2022年)。このCO2削減を達成するためには、日本列島を中心に240-480本のボーリング孔を掘る必要があります(METI, 2022)。CO2貯留のための地層調査を行う従来の物理探査(反射法地震探査)は、アクティブな震源を用いるとともに、多くの受振器を使用するため、コストが高くなります。そのため、より低コストでの探査方法が求められてきました(横田 2000)。そこで、人工震源を必要とせず、安価で手軽に行える雑多な微動解析が近年注目されています(原山 2016)。
地質構造やその構成に関する知識を得ることで、掘削に関わる地震被害の評価に重要な震度を予測することができます。震度は,伝搬経路や地層のP波やS波の速度構造などの局所的な地質条件によって変化する(Pitarkaら,1998)。例えば2016年の熊本地震では,震度は現地の地質と強く関係しており,数百メートルの範囲で震度が変化しています(大島2016)。そのため、地震被害予測のためには、地域の地質条件が地震動に与える影響を評価する必要があります。
本研究では,環境騒音に対する表面波解析により,広域のS波速度や異方性を調査する.このような局所的な地質変数において,S 波速度構造は最も重要なパラメータの一つです(Song et al.,2014)。従来の表面波探査では、推定されたS波速度の分解能が不十分であり、資源探査やCO2地中貯留だけでなく、防災のための局所的な不均質性を特定することができませんでした。そこで、ゼロクロス法(Nthaba et al., 2022, Nimiya et al., 2020など)を適用し、新潟地域のS波速度モデルの高分解能化を図りました。
地質構造やその構成に関する知識を得ることで、掘削に関わる地震被害の評価に重要な震度を予測することができます。震度は,伝搬経路や地層のP波やS波の速度構造などの局所的な地質条件によって変化する(Pitarkaら,1998)。例えば2016年の熊本地震では,震度は現地の地質と強く関係しており,数百メートルの範囲で震度が変化しています(大島2016)。そのため、地震被害予測のためには、地域の地質条件が地震動に与える影響を評価する必要があります。
本研究では,環境騒音に対する表面波解析により,広域のS波速度や異方性を調査する.このような局所的な地質変数において,S 波速度構造は最も重要なパラメータの一つです(Song et al.,2014)。従来の表面波探査では、推定されたS波速度の分解能が不十分であり、資源探査やCO2地中貯留だけでなく、防災のための局所的な不均質性を特定することができませんでした。そこで、ゼロクロス法(Nthaba et al., 2022, Nimiya et al., 2020など)を適用し、新潟地域のS波速度モデルの高分解能化を図りました。