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[SVC31-16] 志賀火山および高山村周辺の比抵抗構造推定
キーワード:志賀火山、MT法、比抵抗構造
志賀火山は長野県北東部の志賀高原に位置する第四紀火山であり、志賀山と鉢山の二つの安山岩質の山体から構成されている。志賀火山は現在活火山に指定されておらず、活動期間は25~5万年前と考えられていた(金子ほか,1991)。しかし、最近の志賀山おける地質学的研究から、完新世における溶岩流出の可能性(及川,2019)および最近500年以内の水蒸気噴火の可能性(村上・石崎,2020)が示唆されている。また、Matsunaga et al.(2022)において明らかにされた草津白根山の比抵抗構造により、志賀火山は草津白根山と共通のマグマ供給源を有する可能性が示唆されている。
そこで本研究は、志賀火山の地下構造を明らかにし、草津白根山のマグマ―熱水系との関連性を調べることを目的として、magnetotelluric(MT)法観測を行った。観測は、2022年8月から10月にかけて、およそ南北7 km×東西7 kmの範囲にある志賀火山周辺の16点と高山村周辺の6点の合計22点で行った。急峻な地形のため、山頂付近やアクセスの悪い場所は電場2成分のみの測定とし、近隣の磁場データを用いて解析を行った。解析は、まず観測点間の相互リファレンスにより、2~10,000 HzのMT応答関数を求め、概ね良好なデータが得られた。得られたデータをUsui(2015)によって開発されたインバージョンコードを使用して解析し、三次元比抵抗構造を推定した。
本発表では、深さ~1 kmまでの浅部比抵抗構造において、得られた不均質構造について議論する。
そこで本研究は、志賀火山の地下構造を明らかにし、草津白根山のマグマ―熱水系との関連性を調べることを目的として、magnetotelluric(MT)法観測を行った。観測は、2022年8月から10月にかけて、およそ南北7 km×東西7 kmの範囲にある志賀火山周辺の16点と高山村周辺の6点の合計22点で行った。急峻な地形のため、山頂付近やアクセスの悪い場所は電場2成分のみの測定とし、近隣の磁場データを用いて解析を行った。解析は、まず観測点間の相互リファレンスにより、2~10,000 HzのMT応答関数を求め、概ね良好なデータが得られた。得られたデータをUsui(2015)によって開発されたインバージョンコードを使用して解析し、三次元比抵抗構造を推定した。
本発表では、深さ~1 kmまでの浅部比抵抗構造において、得られた不均質構造について議論する。