日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS08] 気象学一般

2024年5月28日(火) 15:30 〜 16:15 展示場特設会場 (1) (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:那須野 智江(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、久保田 尚之(北海道大学)、Sugimoto Shiori(JAMSTEC Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)、清水 慎吾(国立研究開発法人防災科学技術研究所)、座長:那須野 智江(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、清水 慎吾(国立研究開発法人防災科学技術研究所)

15:45 〜 16:00

[AAS08-12] 関東平野における海風の種類:数値シミュレーションによる解析

★招待講演

*杉山 徹1 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構 付加価値情報創生部門 地球情報科学技術センター)

キーワード:海風、数値シミュレーション

関東平野における夏季の海風の特性について,数値シミュレーションの解析結果を報告する.用いた手法は,MSSGモデルによる気象シミュレーションであり,神奈川県東部を中心に多段階ネスト計算(最高解像度100m)で実施した.神奈川県東部で観測される海風の起源は相模湾からの南風と東京湾からの東風にあり,その強度により陸域における時空間分布が異なる.まず,両者の分類方法と合わせて,時空間分布を決めるパラメータについて報告する.次に,各海風の3次元構造について議論する.2方向から海風が進入することで反流構造は,pure sea breeze とは異なる.つまり,南風と東風が出会う稜線では,両海風の性質により異なる構造が形成される.以上のように,高解像度の計算により見えてきた構造について,本発表では議論する.