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[ACG47-04] OneArgoの実現に向けて
キーワード:アルゴ、生物地球化学アルゴ、深海アルゴ、OneArgo
OneArgoは、20年にわたり世界の海洋上部2kmの物理データを提供してきたArgoプログラムの大規模な拡張である。現在のArgoアレイは以下の3つのドメインで拡張される。 Global Core(グローバル・コア):既存の海洋上層部の測定を、高緯度や縁辺海にまで拡張し、熱帯域や主要な大洋の西側境界のカバレッジを強化する。 Deep(深海):水深2000m以深の深海でも測定を行う。 BGC(生物地球科学):溶存酸素、pH、硝酸塩、クロロフィル、光後方散乱、放射照度のデータを収集し、海洋上層部の生物地球化学的変動と、これらのサイクルの気候変動への応答を把握する。 この拡張に必要な技術とインフラは、フロートとセンサーをさらに改良し、これらの測定の有用性を実証するための大規模な地域パイロットを通じて、現在開発中である。フロートとセンサーの性能を向上させ、研究品質のデータを提供するために必要な分析を開発するために、さらなる技術革新が期待されている。国際Argoプログラムは、OneArgoを国連海洋科学の10年のプロジェクトに登録し、完全にグローバルなOneArgoを、2030年ごろまでに運用開始することを目指しているが、これは大きな挑戦である。その現状と見通しについて報告する。
