日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW18] 水循環・水環境

2024年5月29日(水) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:小槻 峻司(千葉大学 環境リモートセンシング研究センター)、林 武司(秋田大学教育文化学部)、福士 圭介(金沢大学環日本海域環境研究センター)、濱 侃(千葉大学大学院園芸学研究院)

17:15 〜 18:45

[AHW18-P11] 南極昭和基地およびその周辺の露岩域の湖沼・降水成分の特徴

*中澤 暦1永淵 修3、大浦 一貴2、篠塚 賢一4 (1.富山県立大学、2.富山県立大学大学院、3.福岡工業大学、4.岐阜大学)

キーワード:主要イオン、南極、露岩域

南極大陸は最も遠隔地に存在し、気候変動や環境変化に最も脆弱な地域であり、その 98 % が氷床に覆われている。しかし、残りの 2 % は季節的または永続的に氷のない地域 (ice-free area, 露岩域) であり、主に南極大陸沿岸部に存在する。昭和基地周辺にも露岩域が複数存在する。この露岩域では夏場の数週間、積雪および氷の融解が起こり湖沼や渓流が出現する。これまでにもこれらの地域の水生生物に関する調査がなされてきた。しかし、その水の化学組成についてはほとんど検討されてこなかった。演者は第63次南極地域観測隊に参加した。2021年1月に昭和基地の位置する宗谷海岸の複数の露岩域にて陸水、降雪・積雪の採取を行った。本講演では、主要イオン、TN、TP、Si等の観測結果を中心に発表する。