17:15 〜 18:45
[AHW18-P11] 南極昭和基地およびその周辺の露岩域の湖沼・降水成分の特徴
キーワード:主要イオン、南極、露岩域
南極大陸は最も遠隔地に存在し、気候変動や環境変化に最も脆弱な地域であり、その 98 % が氷床に覆われている。しかし、残りの 2 % は季節的または永続的に氷のない地域 (ice-free area, 露岩域) であり、主に南極大陸沿岸部に存在する。昭和基地周辺にも露岩域が複数存在する。この露岩域では夏場の数週間、積雪および氷の融解が起こり湖沼や渓流が出現する。これまでにもこれらの地域の水生生物に関する調査がなされてきた。しかし、その水の化学組成についてはほとんど検討されてこなかった。演者は第63次南極地域観測隊に参加した。2021年1月に昭和基地の位置する宗谷海岸の複数の露岩域にて陸水、降雪・積雪の採取を行った。本講演では、主要イオン、TN、TP、Si等の観測結果を中心に発表する。