日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW22] 流域圏生態系における物質輸送と循環:源流から沿岸海域まで

2024年5月30日(木) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:前田 守弘(岡山大学)、入野 智久(北海道大学 大学院地球環境科学研究院)、宗村 広昭(岡山大学)、Paytan Adina(University of California Santa Cruz)

17:15 〜 18:45

[AHW22-P07] 時間刻みの水文モデルを使用した農村都市の集水域における豪雨時の窒素輸送の評価

*王 崑陽1小野寺 真一1齋藤 光代1 (1.広島大学大学院先進理工系科学研究科)

キーワード:黒瀬川、窒素排出、非点源汚染、時間ステップシミュレーション、Soil & Water Assessment Tool

降水は栄養素の損失の要因です。以前の研究では、豪雨期間中の土壌からの栄養素の損失が、年間を通じての総損失の大部分を占める可能性があることが示唆されています。しかし、豪雨時の土壌栄養素損失に関する現在の研究は、豪雨時に異なる地表および土壌特性間の栄養素損失プロセスの違いを完全に理解することがまだできていません。これは主にデータの限界によるものです。しかし、モデリング研究は、限られたデータを用いた数学的モデリングにより、異なる降水条件下での異なる土地および土壌下での栄養素損失をシミュレートすることができます。
黒瀬川流域は、広島県の発展途上の農村都市に位置しており、約39.5 km^2をカバーしており、年間平均降水量は1467 mmで、主に7月と8月に発生します。本研究の目的は、黒瀬川流域における豪雨イベント中の窒素輸送を評価し、異なる降水強度が異なる土地および土壌タイプに栄養素損失圧力を与える原因を分析することです。気候変動への対処、将来の環境汚染の回避、および持続可能な開発に役立つ情報を提供します。