17:15 〜 18:45
[AOS16-P10] 漂流ブイを用いた河川フロント周辺の流速場の推定

キーワード:河川フロント、漂流ブイ、GNSS、ドローン
河川フロントで起こる海水と河川水の混合過程を理解するため、北海道厚岸湾にてドローン及びブイを用いて観測を行った。河川フロントとは河川から沿岸に流れ出た淡水と海水が形成する境目であり、泡がフロント上に集積することが知られている。数秒・数メートルスケールで変化する河川フロントの流れ場を観測するため、ドローンを用いて高頻度・高解像度で空撮を行った。従来の海面の流速を空撮画像から推定する手法は、画像内に写る泡列を追跡することで求めていたが、追跡する泡が存在しないフロントの周辺域では推定できない。そこで本研究では泡列のない海域にはブイを漂流させることで流速の推定を行った。
漂流ブイにはGNSSを搭載し、取得した緯度経度の高精度な情報から移動経路を求めることで、数秒単位で変化する流速場を推定することに成功した。
今後、ブイの空撮画像から推定した流速場との比較、そしてADCPで観測したフロント周辺の流速データを用いて、さらに詳細なフロント周辺の流速場の分布を推定する予定である。
漂流ブイにはGNSSを搭載し、取得した緯度経度の高精度な情報から移動経路を求めることで、数秒単位で変化する流速場を推定することに成功した。
今後、ブイの空撮画像から推定した流速場との比較、そしてADCPで観測したフロント周辺の流速データを用いて、さらに詳細なフロント周辺の流速場の分布を推定する予定である。