日本地球惑星科学連合2024年大会

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[EV-09] 三宅賞受賞者によるランチタイムレクチャー

2024年5月30日(木) 12:30 〜 13:10 ステージエリア (国際展示場ホール6)


12:30 〜 13:10

[EV09-01] 同位体分子の自然存在度計測による物質の起源と循環の追跡

吉田 尚弘2,3 (1. 東工大・地球生命研究所、3. 情報通信研究機構)

全ての元素が複数の同位体から成っているように、全ての分子は同位体が多様に置換した多数の同位体分子から成っているが、その存在度はほとんど計測できなかった。我々はこの未開拓の分子内レベルで、同位体分子の存在度計測を可能にして、地球惑星科学が対象とする分子の複雑な起源と履歴に関する情報量の次元を格段に高めることを試みてきた。低分解能および高分解能磁場型質量分析計、NMR、FT型質量分析計、赤外分光計などを対象分子により適切に適用し、標準物質により校正して計測法を開発している。講演では地球温暖化ガス、無機塩、アルコール、糖、アミノ酸、Ryuguの多環芳香族を含む炭化水素などに試みている応用例を概観する。