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[HGG02-P02] 宮城県名取市高舘・愛島地区の竹林の変遷と管理の現状
キーワード:里山、竹、放置竹林、名取市
里山利用が衰退して半世紀以上が経過する中、日本各地で竹林管理に十分な手が行き届かない事態が生じている。本発表では、宮城県名取市高舘・愛島(めでしま)地区にみられる竹林を例に、過去約50年間における竹林の変遷と竹林管理の現状について報告する。
対象地域の名取市高舘・愛島地区は仙台平野南部、丘陵地と平野との境界に位置する農村地帯である。低地部分で水田耕作が行われる一方、丘陵斜面の一部に広がる竹林ではタケノコ生産も行われてきた。1975年及び2019年のカラー空中写真から両年次の竹林を判読した結果、住宅地開発等で丸ごと消滅した竹林がある一方、1975年にはみられなかった新たな竹林が出現したりもしている。全体的にみると、両年次間での竹林面積の変化は「微増」であり、とくに顕著な拡大はみられない。
また2019年の竹林分布をもとに現地観察を行い、竹の種類と相観にもとづく管理状態の評価を行った。竹の密生度合、林床の状態をもとに、竹林の管理状態は「〇:良好、△:中程度の管理、×:不良」の3段階に区分される。またモウソウチク林の場合は、場所により管理程度に違いがみられたのに対し、マダケ林にはほぼ管理が及んでいないことが確認された。
対象地域の名取市高舘・愛島地区は仙台平野南部、丘陵地と平野との境界に位置する農村地帯である。低地部分で水田耕作が行われる一方、丘陵斜面の一部に広がる竹林ではタケノコ生産も行われてきた。1975年及び2019年のカラー空中写真から両年次の竹林を判読した結果、住宅地開発等で丸ごと消滅した竹林がある一方、1975年にはみられなかった新たな竹林が出現したりもしている。全体的にみると、両年次間での竹林面積の変化は「微増」であり、とくに顕著な拡大はみられない。
また2019年の竹林分布をもとに現地観察を行い、竹の種類と相観にもとづく管理状態の評価を行った。竹の密生度合、林床の状態をもとに、竹林の管理状態は「〇:良好、△:中程度の管理、×:不良」の3段階に区分される。またモウソウチク林の場合は、場所により管理程度に違いがみられたのに対し、マダケ林にはほぼ管理が及んでいないことが確認された。
