[H-TT18] 浅部物理探査が目指す新しい展開

[HTT18-01] 車載型地中レーダによる路面下空洞調査の効率化について

*内藤 好裕¹、佐藤 匡¹、今野 智和¹ (1.大和探査技術株式会社)

キーワード：路面下空洞調査、車載型3D地中レーダ、AI解析ソフトウェア、路面陥没事故、インフラ維持管理

近年、局地的な集中豪雨や地震、トンネル推進工事の影響などにより道路が被災し、報道で取り上げられる機会も増えてきている、また下水管などの埋設物の老朽化により、その破損が原因で空洞が発生し、路面の陥没事故に繋がるケースも増加傾向にある。
　このようなことから、国土交通省や各自治体の発注による路面下空洞調査が毎年頻繁に実施されている。これらの調査は、限られた工期内に数十キロメートルから数百キロメートルのデータを取得し、解析を行って空洞と考えられる異常個所を抽出する必要がある。
　上述した課題を解決するため、測定作業は交通規制を伴わない車載型3D地中レーダで実施し、解析作業については自社開発したAI解析ソフトウェアを用いた自動解析を行った。これらにより測定日数と解析日数の大幅な短縮が実現し、調査の効率化が可能となった。