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[MAG33-07] 「黒い雨」再現計算のための数値計算モデルの構築
キーワード:黒い雨、気象モデル、輸送・拡散・沈着モデル、ERA5
広島における原子爆弾の投下後の気象状況、核爆発による放射性物質の拡散と沈着状況および大規模な爆発や火災が気象に与える影響等を、非静力学気象モデルにより再現を試みた。原子爆弾の投下後の温度分布と原爆由来物質の質量存在割合に基づくCs-137の発生量は、別途爆発モデルより求め、気象モデルWRF(Weather Research Forecasting model, version 4.4)で計算された気象場の中で移流拡散・沈着計算を実施した。気象モデルWRFに街区火災の効果を取り込み、積雲発達、降水および沈着を計算できるモデルを構築し、粒子型の物質輸送拡散モデルFLEXPART(FLEXible PARTicle dispersion model, version 3.3.2)モデルを利用して、爆発や火災が、黒い雨の再現性や放射性物質の拡散に与える影響等を調べた。