14:00 〜 14:15
[MGI30-02] 時空間データGISプラットフォーム(4)
キーワード:時空間データGISプラットフォーム、STARS
地球惑星科学分野では、他の学術分野同様に、様々なWebアプリケーション開発が進んでいる。より複雑なWebアプリケーション開発のためには、効率的で再利用性の高い開発技術が求められている。最近では、ReactやVue.jsなどのJavaScriptのフレームワークの活用が進んでいる。フレームワークとは、アプリケーション開発に必要な機能を一通り揃えた枠組みを意味する。ReactとVue.jsはいずれもUI構築に用いることができ、コンポーネントに分けて編集できる点が特長である。Reactは標準搭載されている機能が豊富なため大規模なサービスの開発に適している一方、Vue.jsは拡張機能が豊富でカスタム性に優れ、小規模なサービスの開発に適したフレームワークと言われている。
標準的なWebコンポーネントのコンセプトは2011年にAlex Russellにより発表され、GoogleのPolymerライブラリ(現在の提案に基づくポリフィル)がその2年後、2016年にはChromeとSafariでの実装が進んだ。2018年にはFirefox、2020年(MicrosoftによるChromiumエンジンへの切り替え時)にはEdgeに、Web Componentsが追加された。これらにより、Webコンポーネントがフレームワークベースのコンポーネントに代わる選択肢として、現実味を帯びてきている。Webコンポーネントは多くのフレームワークと互換性があり、APIも今後何年にもわたってサポートされる予定である。本稿では、デジタルデータ指向型社会の基盤の一つとなる時空間データGISプラットフォーム上でのWebコンポーネント開発について紹介する。特に、地球惑星科学データのWebアプリでは必須となる時間管理ツール(Timeline)のWebコンポーネント化について議論する。
本研究の一部は、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点および革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(課題番号: jh230057)およびJSPS科研費(JP22H01318)の支援を受け、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノ ベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」(研究推進法人:国立研究開発法人防災科学技術研究所)によって実施した。
標準的なWebコンポーネントのコンセプトは2011年にAlex Russellにより発表され、GoogleのPolymerライブラリ(現在の提案に基づくポリフィル)がその2年後、2016年にはChromeとSafariでの実装が進んだ。2018年にはFirefox、2020年(MicrosoftによるChromiumエンジンへの切り替え時)にはEdgeに、Web Componentsが追加された。これらにより、Webコンポーネントがフレームワークベースのコンポーネントに代わる選択肢として、現実味を帯びてきている。Webコンポーネントは多くのフレームワークと互換性があり、APIも今後何年にもわたってサポートされる予定である。本稿では、デジタルデータ指向型社会の基盤の一つとなる時空間データGISプラットフォーム上でのWebコンポーネント開発について紹介する。特に、地球惑星科学データのWebアプリでは必須となる時間管理ツール(Timeline)のWebコンポーネント化について議論する。
本研究の一部は、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点および革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(課題番号: jh230057)およびJSPS科研費(JP22H01318)の支援を受け、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノ ベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」(研究推進法人:国立研究開発法人防災科学技術研究所)によって実施した。