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[MIS12-04] 東半球の中部・上部旧石器遺跡データベース・パレオアジアDBの古気候研究への活用展望
★招待講演
キーワード:旧石器時代、現生人類の拡散、生態文化ニッチモデリング、最小コスト経路、オープンサイエンス
パレオアジアDBは東半球すなわちアフリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニアの中部旧石器時代から上部旧石器時代に相当する20万年前から2万年前の発掘された遺跡3,322か所の情報を収録したクラウドデータベースであり、科研費新学術領域研究「パレオアジア文化史学」プロジェクトによって構築された。このデータベースは東京大学総合研究博物館のデータベースサイト(https://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKoukoga/)にて公開されており、オープンサイエンスの潮流のもと、考古学・人類学のみならずさまざまな分野への活用が期待される。本講演では、データベースの仕様と特徴を概観した上で、生態文化ニッチモデリングと最小コスト経路分析の組み合わせにより現生人類ホモ・サピエンスのユーラシアへの拡散における最適経路を推定した研究事例などを紹介し、古気候学との融合研究の可能性について議論したい。