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[MIS13-06] リーダーの衝突で発生した地球ガンマ線フラッシュの多波長観測
キーワード:地球ガンマ線フラッシュ、雷放電、高エネルギー大気物理学
地球ガンマ線フラッシュ (TGF) は雷放電の発生と同期して電子が相対論的エネルギーまで加速・増幅され、大量のガンマ線が生成される現象である。しかし雷放電がどのように電子を加速・増幅しているかは明らかではない。我々は石川県金沢市のテレビ電波送信塔への冬季落雷を狙った集中観測を実施し、2023年1月30日にTGFを観測した。TGFは帰還雷撃より30 μs先行しており、また電波観測により下向き負極性リーダーが、また可視光カメラにより鉄塔から伸びる上向き正極性リーダーの兆候が確認された。このことからTGFは2つのリーダーが接近ないし衝突した際に発生したと考えられる。