日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS13] 大気電気学:大気電気分野の物理現象解明から減災への応用まで

2024年5月29日(水) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:菊池 博史(国立大学法人 電気通信大学)、鴨川 仁(静岡県立大学グローバル地域センター)

17:15 〜 18:45

[MIS13-P07] 地震先行現象とみられるD領域電子密度上昇と雷活動の関係

*鴨川 仁1 (1.静岡県立大学グローバル地域センター)

キーワード:地震、先行現象、雷

2004年~2010年に運用された地震電磁気衛星DEMETERのデータから、地震に先行する夜間VLF帯電場強度減少現象がM≧4.8の地震、震央距離が500 km以内、地震発生前4時間前にあると報告された(Nemec et al, GRL, 2008)。この減少の起因を理解するために、独立の解析を行った。その結果、この強度減少は、人工的な地震カタログを用いて、発生頻度を調べたところ4σのレベルとなる極稀な減少であることが示された。また、衛星直下の活発な雷活動においても類似した強度減少が見られるが、ワシントン大のWWLLN雷カタログを用いて、この先行的な現象が見られるときの雷活動を調べたところ特に活発な雷活動は見られなかった。したがって、この強度減少の現象が、地震準備過程と強い関係がある可能性を示した。