17:15 〜 18:45
[MSD35-P02] 地球環境変動(地球温暖化を左右する全球の放射強制力や生態系変動)の監視・解明に関するミッション(GCOM-C後継)
キーワード:地球環境変動、GCOM-C、SGLI、Jトレイン
本提案の目的は長期・継続的な定量的モニタリングによる地球環境変動(地球温暖化を左右する全球の放射強制力や生態系変動)の監視・解明である。光学(近紫外〜熱赤外)イメージャの技術は将来の新たな光学センサに発展しうる基盤的な技術であり、世界的優位を保つために継続する必要がある。すでに2018年より運用を開始し、2022年度末に定常運用審査会を無事に終了し多大な業績を上げており、衛星本体はさらに11年運用可能な状態であり、今後、さらなる成果が期待されている。また、地球環境情報をもたらす衛星として社会インフラの立場を築き上げようとしている。
SGLIの系譜となる光学イメージャは幅広い波長によって監視することにより、地球温暖化に伴って変わる気候システムの変動について現時点では予期していない変化も含め監視できる。また、予測されている気候変動の進行状況を正確に把握できることにより、温暖化抑制政策の効果の評価や、将来に向けた適応策の策定とその診断的な軌道修正を行っていくことができる。自国のセンサとして独自の情報源泉を持つことで、気候変動の状況把握に対して日本独自の判断材料を持てると共に,世界標準の情報として世界に発信することができ、気候変動における国際的な戦略を持つことができる。さらに、Jトレイン型の複数の衛星群による観測(気象研究ノート第234号「地球観測の将来構想に関わる世界動向の分析」P16-18にある基幹衛星)にすることにより、日本の地球観測や宇宙産業の底上げに役立つ。JAXAにおける次期GCOM-C検討においてJトレイン構想も含められており、さらに、JAXA内の活動に協力する形でMetOP、JPSS などの諸外国の活動との連携・分担検討を進める形でGCOM-Cで挙げられてきた目標の充実や重点化の議論を進めている。
GCOMシリーズの実績を基に想定される基幹衛星の運用期間は十数年を前提に考える必要がある。運用期間が延びる(従来の約三倍程度)ことは長期データ取得やコスト減には多大なる効果が期待される。しかし、開発機会の減少で、新規技術導入機会、関連人材の喪失の危険性も高まることは否定できない。そこで、チャレンジングな機能を複数の小型衛星で試験的に基幹衛星打ち上げの間(十数年)に実証実験を実施し、技術実証済の新機能を次の基幹衛星に追加することを提案する。もちろん実証実験中に既存の基幹衛星との複合利用により新しい科学的成果が得られることや関連人材の掘り起こし、維持にも貢献することが期待できる。現在、GCOM-C関連研究者間でチャレンジングな観測案(ハイパーなど、広角偏光観測など)を検討中である。
SGLIの系譜となる光学イメージャは幅広い波長によって監視することにより、地球温暖化に伴って変わる気候システムの変動について現時点では予期していない変化も含め監視できる。また、予測されている気候変動の進行状況を正確に把握できることにより、温暖化抑制政策の効果の評価や、将来に向けた適応策の策定とその診断的な軌道修正を行っていくことができる。自国のセンサとして独自の情報源泉を持つことで、気候変動の状況把握に対して日本独自の判断材料を持てると共に,世界標準の情報として世界に発信することができ、気候変動における国際的な戦略を持つことができる。さらに、Jトレイン型の複数の衛星群による観測(気象研究ノート第234号「地球観測の将来構想に関わる世界動向の分析」P16-18にある基幹衛星)にすることにより、日本の地球観測や宇宙産業の底上げに役立つ。JAXAにおける次期GCOM-C検討においてJトレイン構想も含められており、さらに、JAXA内の活動に協力する形でMetOP、JPSS などの諸外国の活動との連携・分担検討を進める形でGCOM-Cで挙げられてきた目標の充実や重点化の議論を進めている。
GCOMシリーズの実績を基に想定される基幹衛星の運用期間は十数年を前提に考える必要がある。運用期間が延びる(従来の約三倍程度)ことは長期データ取得やコスト減には多大なる効果が期待される。しかし、開発機会の減少で、新規技術導入機会、関連人材の喪失の危険性も高まることは否定できない。そこで、チャレンジングな機能を複数の小型衛星で試験的に基幹衛星打ち上げの間(十数年)に実証実験を実施し、技術実証済の新機能を次の基幹衛星に追加することを提案する。もちろん実証実験中に既存の基幹衛星との複合利用により新しい科学的成果が得られることや関連人材の掘り起こし、維持にも貢献することが期待できる。現在、GCOM-C関連研究者間でチャレンジングな観測案(ハイパーなど、広角偏光観測など)を検討中である。