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[MTT38-11] 投下型貫入装置ペネトレータを用いた南極域での地震インフラサウンド観測
キーワード:インフラサウンド、ペネトレータ、南極、氷震
月の地震計ネットワーク形成のために開発された投下型観測装置ペネトレータは、人間が到達困難な場所に安全に観測装置を設置することができる。そのため、現在では惑星ではなく地球の到達困難地で運用が行われている。地球上の到達困難地として南極が挙げられる。南極は地理的に文明圏から離れており、かつ定住している人類がおらず、気候も厳しい。南極、とりわけ氷河の挙動は気候変動の影響を受けやすく、観測対象としての重要性が高い。南極昭和基地近傍にある氷河群の観測計画(南極観測用ペネトレータの開発と白瀬氷河および周辺域での集中観測)が南極研究観測に採択され、第64、65次南極地域観測隊(JARE64,65)で観測が行われた。本発表ではインフラサウンドセンサーを搭載した投下貫入型観測装置ペネトレータの運用開発と、南極で行われた地震インフラサウンド観測の紹介を行う。