日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT38] インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ多圏融合地球物理学の新描像

2024年5月30日(木) 10:45 〜 12:15 303 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:山本 真行(高知工科大学 システム工学群)、西川 泰弘(高知工科大学 システム工学群)、市原 美恵(東京大学地震研究所)、乙津 孝之(一般財団法人 日本気象協会)、座長:西川 泰弘(高知工科大学 システム工学群)、中島 健介(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

12:00 〜 12:15

[MTT38-11] 投下型貫入装置ペネトレータを用いた南極域での地震インフラサウンド観測

*西川 泰弘1山本 真行1田中 智3山本 耕大2、平塚 丘将4 (1.高知工科大学 システム工学群、2.高知工科大学 航空宇宙コース、3.宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所固体惑星科学研究系、4.高知工科大学 工学研究科基盤工学専攻)

キーワード:インフラサウンド、ペネトレータ、南極、氷震

月の地震計ネットワーク形成のために開発された投下型観測装置ペネトレータは、人間が到達困難な場所に安全に観測装置を設置することができる。そのため、現在では惑星ではなく地球の到達困難地で運用が行われている。地球上の到達困難地として南極が挙げられる。南極は地理的に文明圏から離れており、かつ定住している人類がおらず、気候も厳しい。南極、とりわけ氷河の挙動は気候変動の影響を受けやすく、観測対象としての重要性が高い。南極昭和基地近傍にある氷河群の観測計画(南極観測用ペネトレータの開発と白瀬氷河および周辺域での集中観測)が南極研究観測に採択され、第64、65次南極地域観測隊(JARE64,65)で観測が行われた。本発表ではインフラサウンドセンサーを搭載した投下貫入型観測装置ペネトレータの運用開発と、南極で行われた地震インフラサウンド観測の紹介を行う。