[M-TT38] インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ多圏融合地球物理学の新描像

[MTT38-P02] 爆発的事象によるインフラサウンドの観測事例

*武田 裕輝¹、新井 伸夫¹、乙津 孝之¹、本橋 昌志¹、岩國 真紀子¹ (1.一般財団法人　日本気象協会)

キーワード：インフラサウンド、微気圧、爆発事象、火球

CTBTのIMSとして千葉県いすみ市にインフラサウンド観測点が設置されており、日本気象協会が維持管理を行っている。
それに加えて、日本気象協会では岩手県や三重県、愛知県豊橋市にもインフラサウンドアレイ観測点を設置しており、全ての観測点でトンガ噴火のシグナルを検知した。

インフラサウンド観測システムは火球や爆発事象を検知することがある。2024年1月15日午前6時55分頃に関東地方などで火球が観測され、いすみ観測点でも火球由来とみられるシグナルが見られた。また、2024年1月31日午後3時14分頃にJERA武豊火力発電所で火災・爆発事故が発生し、豊橋観測点で爆発事故由来とみられるシグナルが見られた。その一方で三重県の観測点ではシグナルを観測することが出来ず、これは地形によってインフラサウンドの伝播が遮られたためだと考えられる。

本プレゼンではこれらの顕著なインフラサウンド観測事例について紹介し、考察を行う。