17:15 〜 18:45
[MZZ43-P03] 風洞実験を用いた風向・風速計の着雪・着氷条件の再現と評価
キーワード:着氷、風速計、風洞実験
風力発電所の適地選定には、事前に観測マストによる風向・風速の観測が必要とされる。しかし、寒冷地において測器への着雪・着氷により欠測等が問題となっている。そのため、測器に対する着雪・着氷の要因解明と対策方法の検討が必要となる。そこで、風況マストの観測値を基に、凍結事例の条件を調査し、低温実験室に設置された風洞実験により、着雪・着氷条件を再現した。この実験により、どのように風速計・風向計が停止するかを評価した。
風況マストにおける、風向計・風速駅の停止時の気温は0℃~-5℃の範囲であったが、風速は、弱風(0~2m/s)と強風(8m/s以上)の2つの条件に大きく分かれた。風洞実験は0℃付近の気温時に着氷が見られたが、-5℃では乾雪のためほとんど着雪は見られなかった。また、過冷却水を用いた実験では、カップに着氷が見られ、着氷が増えるにつれて、風速が低下する様子が見られた。加えて、カップと測器の下部に氷柱の形成が見られた(図1)。ヒーター付きの風速計でもカップ部には着氷が見られ、ヒーターの効果は限定的であった。
本実験では、最大20分程度の短時間の着雪・着氷実験であったが、今後は2~3時間程度の長時間の着雪・着氷実験による風向計・風速計が完全に停止するまでの実験が必要となる。
風況マストにおける、風向計・風速駅の停止時の気温は0℃~-5℃の範囲であったが、風速は、弱風(0~2m/s)と強風(8m/s以上)の2つの条件に大きく分かれた。風洞実験は0℃付近の気温時に着氷が見られたが、-5℃では乾雪のためほとんど着雪は見られなかった。また、過冷却水を用いた実験では、カップに着氷が見られ、着氷が増えるにつれて、風速が低下する様子が見られた。加えて、カップと測器の下部に氷柱の形成が見られた(図1)。ヒーター付きの風速計でもカップ部には着氷が見られ、ヒーターの効果は限定的であった。
本実験では、最大20分程度の短時間の着雪・着氷実験であったが、今後は2~3時間程度の長時間の着雪・着氷実験による風向計・風速計が完全に停止するまでの実験が必要となる。