日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-04] 海洋科学の魅力の伝え方講座

2024年5月26日(日) 09:00 〜 10:30 101 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:原田 尚美(東京大学)、野口 真希(国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球表層システム研究センター)、座長:野口 真希(国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球表層システム研究センター)、原田 尚美(東京大学)

09:30 〜 09:45

[O04-03] 海洋生態系の気候変動影響とどう向き合うか

*藤井 賢彦1 (1.東京大学大気海洋研究所)

キーワード:気候変動、緩和策、適応策、動機、好奇心、リテラシー

近年、海洋生態系の気候変動影響が顕在化している。しかし、陸上で暮らす私たちが、海の中で起こっていることを直接体感するのは難しい。そこで、この問題に対峙していくためには、当事者がこの問題を自分事として真剣に捉えられるための仕組みづくりが必要となる。講演者はこれまで、気候変動が海洋生態系に及ぼす影響の評価・予測・対策に関する教育研究活動をシームレスに行ってきた。また、この影響の評価・予測を進めていく上で必要となる素養を涵養するための取り組みも行ってきた。さらに、主要な対策の一つである人為起源CO2の大幅かつ迅速な削減に向けて、エネルギー転換をはじめとする取り組みにも携わってきた。本発表では、これまでに行ってきた取り組みを紹介し、海洋学の魅力を伝えることと、海洋環境を保全していくことの両立を図るために、今後、何をすべきかを考える機会としたい。