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[SCG53-P05] 津波観測データ即時収集システムの開発
キーワード:津波、観測波形データ
我々は,世界中に分散されていて初学者には入手が困難な津波観測波形データを一元的に管理することを目的に,津波波形データベース(doi:10.17598/NIED.0024)の構築を進めている.このデータベースは,波源情報データベース,観測波形データベース,計算波形データベースから構成され,過去に発生した津波観測波形データが存在する津波の情報を順次公開している.しかし,現在発生した津波に対してリアルタイムに情報を収集する機能は有しておらず,即時的な解析には用いることが出来なかった.一方,推定された震源情報から各地の津波波形を準リアルタイムに計算するNBシステム(Nakamura and Baba, 2016)を用いれば,観測される検潮記録等と比較することは可能になっている.そこで本研究では,IOC/UNESCOが運用しているSEA LEVEL STATION MONITORING FACILITY(doi:10.14284/482)やNOAA/NATIONAL DATA BUOY CENTERのDARTデータ,海上保安庁海洋情報部のリアルタイム験潮データ等を自動的に収集し,津波波形データベースの観測波形データベースの中で,可能であれば公開するシステムを開発している.公開に際しては,再配布の可否やライセンスについて確認しながら行う必要がある.手動ではあるが,2022年1月のトンガ諸島付近での海底火山噴火による津波や,2024年1月の令和6年能登半島地震による津波のデータの収集を行い,公開している.併せて,観測点位置情報の整備を進めている.
津波波形データベース(TwDB)は,JSPS科研費(研究成果公開促進費(データベース)) JP20HP8014の助成を受けて作成したもので, JP21HP8018, JP22HP8018, JP23HP8015の助成を受けて整備中です.
津波波形データベース(TwDB)は,JSPS科研費(研究成果公開促進費(データベース)) JP20HP8014の助成を受けて作成したもので, JP21HP8018, JP22HP8018, JP23HP8015の助成を受けて整備中です.