日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD01] 測地学・GGOS

2024年5月30日(木) 15:30 〜 16:45 303 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:松尾 功二(国土地理院)、横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)、三井 雄太(静岡大学理学部地球科学科)、座長:古屋 正人(北海道大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)

15:30 〜 15:45

[SGD01-06] 測地学分野におけるオープンデータ環境の整備

*横田 裕輔1太田 雄策2瀧口 博士3落 唯史4三井 雄太5石川 直史6 (1.東京大学生産技術研究所、2.東北大学大学院理学系研究科、3.宇宙航空研究開発機構、4.産業技術総合研究所、5.静岡大学、6.海上保安庁海洋情報部)

キーワード:GGOS、オープンデータ

測地学の分野では,社会基盤としての長期的なデータの利活用や保存・管理と共有についてデータリポジトリの整備などが盛んに行われている.国際測地学協会(IAG: International Association of Geodesy)のもとに設立された全球統合測地観測システム(GGOS: Global Geodetic Observing System) のなかではWG on DOIsにおける議論が進んでおり,様々なプロダクトへの助言が行われている.また,いくつかの報告がなされており,国際的な測地観測機関がデータ保存手法,DOI付与の仕組みの検討を進めている.たとえば,IAGのworking group of the Inter-commission Committee on Marine Geodesy (ICCM)において,海底測地学分野のデータのフォーマットを新規に構築する試みが進められている.

GGOS AffiliateであるGGOS Japanのデータ作業部会の提案に基づき,測地学会誌編集委員会ではJ-STAGE dataを利用したデータ論文の特集号について2023年12月から募集を開始している.また測地学会では,測地学分野のデータを集約,DOI付与することを目的とした測地学データポータルの構築を2023年7月から開始した.この発表では,近年の測地学分野のオープンデータに関する活動状況について報告する.