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[SVC27-04] JICA課題研修「中南米地域火山防災能力向上」帰国研修員の活躍と研修ニーズ
キーワード:JICA、国際貢献、火山防災、教育普及
JICA北海道は課題研修「中南米地域火山防災能力向上」を実施している。このコースは、中南米の火山防災に携わる機関の研究者、自治体の防災担当者、大学教員などを対象に、職種を超えた連携と火山防災のための知識や技能とそれぞれの国の火山防災対策の向上を目的に2009年から実施されている。これまでに北からメキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、コロンビア、エクアドル、ペルー、チリの9カ国から計116人の研修員が来日した。当初は元北海道大学の岡田弘氏と宇井忠英氏がコースリーダーを務めていたが、2018年から発表者の横山がコースリーダーとして加わり、2021年からは横山と吉本がコースリーダーを務めている。新型コロナウイルスの感染拡大を経て、2021年以降の研修からは、座学の殆どを事前にオンデマンドで研修し、日本国内では有珠山と富士山を主なフィールドとして現地にて研修するプログラムへとリニューアルした。具体的には火山に関する教育普及活動や、ジオパークを活用した減災コミュニケーションのあり方などを有珠山周辺で、日本における火山防災の現状と課題や、実際の観測体制や行政と研究機関の連携などについて富士山周辺で学ぶプログラムとなっている。
2024.2月にグアテマラのアンティグアにおいて国際火山都市会議(COV12)が開催された。COV12には各国で火山防災に携わる様々な職種の人が参加する。大会の運営者には帰国研修員が名を連ねており、何名かが発表者として参加している。そこで我々は、COV12に参加する帰国研修員達に現地で聞き取り調査を行うことにした。調査では研修員が帰国後実施を目指して立案したアクションプランの実施状況に加え、本研修が自らの火山防災業務にどのような影響を与えたか、さらに各国の火山防災の為に今後の研修でどのようなプログラムを求めるかなどについて聞き取りを行った。本発表では、帰国研修員の聞き取り調査から明らかになった本研修の成果や中南米地域のニーズをまとめ、今後の本研修プログラムの計画について報告する。
2024.2月にグアテマラのアンティグアにおいて国際火山都市会議(COV12)が開催された。COV12には各国で火山防災に携わる様々な職種の人が参加する。大会の運営者には帰国研修員が名を連ねており、何名かが発表者として参加している。そこで我々は、COV12に参加する帰国研修員達に現地で聞き取り調査を行うことにした。調査では研修員が帰国後実施を目指して立案したアクションプランの実施状況に加え、本研修が自らの火山防災業務にどのような影響を与えたか、さらに各国の火山防災の為に今後の研修でどのようなプログラムを求めるかなどについて聞き取りを行った。本発表では、帰国研修員の聞き取り調査から明らかになった本研修の成果や中南米地域のニーズをまとめ、今後の本研修プログラムの計画について報告する。