日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC30] 火山・火成活動および長期予測

2024年5月30日(木) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:長谷川 健(茨城大学理学部地球環境科学コース)、上澤 真平(電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 地質・地下環境研究部門)、及川 輝樹(国立研究開発法人産業技術総合研究所)、清杉 孝司(神戸大学理学研究科惑星学専攻)

17:15 〜 18:45

[SVC30-P02] ドローンを用いた十勝岳1988-1989年噴火の火山弾の分布範囲の検討

鷲頭 悠我1、若松 航生1、*佐藤 鋭一1 (1.北海道教育大学旭川校)

キーワード:十勝岳、火山弾、ドローン

十勝岳は,北海道中央部に位置している活火山であり最近100年間で3回のマグマ噴火1926年,1962年,1988-1989年)が生じている.最新の噴火である1988-89年の噴火は,1962年噴火で形成された 62-II 火口を噴出源とし,1988年12月16日から1989年3月5日まで計23回の規模の異なる噴火を行った(Katsui et al., 1990).23回の噴火のうち火山弾を広く噴出したのは4回(1988年12月25日,1989年1月8日,1月20日,2月8日)であり,噴出した火山弾は主に62-Ⅱ 火口から北東にあるグラウンド火口内に落下した(Katsui et al., 1990).1988-89年噴火の火山弾については,山岸(1991)が地表踏査によってグランド火口内の計29個の分布と表面形態などを示したが,調査範囲が限られており,グラウンド火口の火山弾を分布を明らかにしたとは言えない.本研究ではドローンによる空撮によって,グラウンド火口内の火山弾についてより詳細な分布を明らかにするとともに,火山弾のサイズと火口からの距離との関係から火山弾の放出した方向について検討した.