日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-13] 日本地球惑星科学連合における学術出版:PEPS誌創刊10周年

2024年5月30日(木) 15:30 〜 17:00 展示場特設会場 (1) (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科)、座長:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科)

16:30 〜 16:45

[U13-09] 日本地球惑星科学連合における学術出版:PEPS誌創刊前夜からの歩みと将来の可能性

*小田 啓邦1 (1.産業技術総合研究所地質情報研究部門)

キーワード:創刊、オープンアクセス、日本地球惑星科学連合、研究成果公開促進費

日本地球惑星科学連合(JpGU)が会員の学術活動の成果を発表できる独自の国際学術誌を持つことは、JpGU創設以来の悲願であり、その実現に向けて多くの関係者が努力を続けてこられました。2013年度から文部科学省・日本学術振興会が科研費研究成果公開促進費の枠組みを国際情報発信強化として強化・拡充し、特に日本発のオープンアクセスジャーナルの創刊を積極的に支援することが決まり、これにあわせてJpGUの国際学術誌("Progress in Earth and Planetacy Science"誌; PEPS誌)創刊の申請を行うこととなりました。その当時、地球電磁気・地球惑星圏学会、日本地震学会、日本火山学会、日本測地学会、日本惑星科学会が共同出版する"Earth, Planets and Space"誌(EPS誌)の運営委員会議長を務めていた私は、EPS誌のオープンアクセス化のために研究成果公開促進費申請の準備をすると同時に、JpGU関係者と連携をとり、同じくSpringer-Nature社から出版することとなったPEPS誌創刊に協調することとなりました。本ジャーナルセッションは、PEPS誌の存在とメリットを会員に広く周知するとともに、当時はよく知られていなかったオープンアクセス出版を関係者に理解いただくということを趣旨として、国際学術出版・オープンアクセスに造詣の深い講演者の方々をお招きして2013年から続けています。本講演では、科研費申請段階から現在までのPEPS誌とジャーナルセッションの歩みについて振り返り、JpGUと関連学協会による学術出版の今後のさらなる飛躍の可能性を皆様と共に議論させていただきたいと思います。