セッション情報
[EJ] ポスター発表
セッション記号 S (固体地球科学) » S-GL 地質学
[S-GL35] [EJ] 断層における年代と熱および流体流動の時空間的4D履歴の構築
2017年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)
コンビーナ:Horst Zwingmann(Kyoto University)、Andreas Mulch(Biodiversity and Climate Research Centre)、田上 高広(京都大学大学院理学研究科)
本セッションでは,断層破砕帯の時空間的発達過程の理解のために,断層構造解析や年代測定,熱力学,流体移動など,断層に関連したトピックにおける新しい研究動向の構築を目的とする.流体の起源を示す地球化学的な証拠や活断層の最新活動性評価,および地質学的時間スケールにおける熱履歴など,断層破砕帯の年代と変形プロセスの解明には,同位体地球化学,地質学および地球物理学的など様々な手法を統合し,理解を深めていくことが必要である.特に,地殻における断層帯の変形過程の解明においては,流体の起源のみならず,地殻浅部の断層帯における流体の通り道について理解を深める事が最も重要である.また,断層破砕帯構造と同位体化学的な地質熱年代学記録の解釈は,構造地質学や地震ハザード評価,古気候とテクトニクスとの連帯など様々な分野に応用できる.例えば, OSL,TL,ESRなどを用いた活断層破砕帯の年代測定は地震防災や大地震の再来周期の予測研究に有用とされている.本セッションでは,ボーリング掘削や野外調査,室内実験,年代測定や流体移動などに基づいた断層破砕帯の構造と変形条件に関連した様々な分野にわたる研究発表を歓迎する.
*Horst Zwingmann1、Andreas Mulch2、Takahiro Tagami1 (1.Department of Geology and Mineralogy, Kyoto University, 606-8502 Kyoto, Japan、2.Institute of Geoscience, Goethe University Frankfurt, 60438 Frankfurt, Germany and Biodiversity and Climate Research Centre (BiK-F) and Senckenberg Research Institute, 60325 Frankfurt, Germany)