JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EE] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG46] [EE] 衛星による地球環境観測

2017年5月21日(日) 10:45 〜 12:15 104 (国際会議場 1F)

コンビーナ:沖 理子(宇宙航空研究開発機構)、Allen A Huang(University of Wisconsin Madison)、Gail Skofronick Jackson(NASA Goddard Space Flight Center)、本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、Paul Chang(NOAA College Park)、座長:高橋 暢宏(名古屋大学宇宙地球環境研究所)

12:00 〜 12:15

[ACG46-30] ひまわり8号の雲域観測データの全球データ同化

★招待講演

*上清 直隆1岡本 幸三1上澤 大作2吉田 良2井岡 佑介2 (1.気象研究所、2.気象衛星センター)

キーワード:satellite observation, Himawari-8, data assimilation, numerical weather prediction, cloudy observation

ひまわり8号の雲域観測データの数値予報モデルへのデータ同化のとりくみについて現状を報告する。

ひまわり8号はじめ静止気象衛星の赤外観測データは

世界の主要な数値予報センターでデータ同化利用され、

数値モデルの解析ならびに予報精度の向上に貢献している。

扱いの困難さから、雲域データの利用は極めて限定的で、晴域観測データの利用が中心である。

数値予報の解析ならびに予報精度の向上にとって

降水などの激しい現象を伴う雲域観測データの利用が重要である。

気象研究所では、静止気象衛星の赤外観測データの利用拡大のため、

ひまわり8号の雲域観測データの気象庁全球モデルへのデータ同化にとりくんでいる。

データ同化するのは、2016年から気象衛星センターで開発中のASR(全天放射輝度)プロダクトで、

雲域データは単純雲の仮定に基づいて処理している。

発表では、ASRプロダクト、実験の概要等について紹介し、

実験結果をふまえて、同化された赤外雲域データの効果や課題について報告する。