[MIS12-P01] 地震先行的VLF帯電波信号検知を目指した電磁波観測装置の精度評価
キーワード:超長波、落雷位置評定システム、地震
近年多くの雷起源に関係する大気電気研究、特に高高度放電発光現象、雷活動に関連する高エネルギー放射線、落雷電磁波による下部電離圏モニターなどで、雷放電の波形データを必要としている。雷放電は、VLF帯の周波数帯の電磁波をメインに放出し、VLF帯が大気中でそれほど減衰しないことから遠方でも検知ができる。この電磁波を検知して、落雷位置測定を行う研究および実用的な位置測定システム開発・運用が世界各国で行われている。しかし、多くのサービスでは位置情報は提供されているものの、非常に高額であり、そのうえ落雷に起因する電磁波波形データは提供されていない。本研究では前述のような研究に貢献すべく、VLF帯雷放電波形データを連続取得するシステムを開発し、本講演ではその装置評価を行う。また、地震に先行するVLF帯電波信号が震央から発生していることが指摘されているが本研究ではその観測の追試を目指す。精度評価にあたっては、観測装置の精度確認のために各種機関・会社が出している雷位置情報と本VLFデータの比較を行う。