[MIS14-P14] 伊豆半島における災害伝承碑のデジタルアーカイブ化に関する研究
キーワード:石碑、デジタルアーカイブ、伊豆半島、元禄関東地震津波、東海地震、東南海地震
三陸地方では、過去の津波災害の様子や教訓を伝承する石碑が各地に数多く伝えられてきた。しかし、明治三陸地震津波(1896年)やそれ以前の津波に関する石碑は、建立からすでに百年以上を経過しており、少なからず風化が進んでいる。特に、砂岩や花崗岩などを用いた石碑は、表面の風化が著しく、碑文の判読が難しいものが多い。こうした風化などによる可読性の低下については、他地域の石碑でも進んでいることが予想され、伊豆半島における元禄関東地震津波の石碑やその他の災害を伝える石碑についても可読性の低下が懸念される。また、三陸地方の津波石碑は東日本大震災によって約半数が浸水し、多くが破損・流失被害を受けた。伊豆半島地域も東海、東南海地震等による津波被害が予想される地域であり、被災の危険性のある石碑の情報を先行して保存する必要があると考える。そこで、本研究では伊豆半島内の災害に関する石碑の被災の可能性を把握するとともに、碑文の内容や位置情報、写真を用いた三次元データの作成など、石碑情報の収集・整理とデジタルアーカイブ化を行った。