JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS13] [JJ] 山岳地域の自然環境変動

2017年5月25日(木) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:鈴木 啓助(信州大学理学部)、苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)、佐々木 明彦(信州大学理学部)、奈良間 千之(新潟大学理学部理学科)

[MIS13-P07] ネパール、ゴルカ地震によるヒマラヤ雪氷域の斜面崩壊

*渡部 帆南1奈良間 千之2 (1.新潟大学大学院自然科学研究科、2.新潟大学理学部理学科)

キーワード:ゴルカ地震、斜面崩壊、懸垂氷河、ランタン谷

2015年4月25日,ネパールの首都カトマンズから北西に位置するゴルカ郡でM7.8の地震が発生した.その後100回ほどの余震があり,5月12日にはカトマンズから北東へ80㎞でM7.3の地震が発生した.この一連の地震により,ヒマラヤの雪氷域では雪崩,氷河崩落,,雪氷土砂崩落,土砂崩落などのイベントが多数発生した.ランタン谷では巨大な雪氷崩落が生じ,雪氷土砂によってランタン村が覆われ多数の犠牲者がでた.Digital Globe社Worldview-1, 2, 3により取得された地震前後の衛星画像を使用して4312件の斜面崩壊地が取得されたが(Kargel and others, 2015),ヒマラヤの雪氷域では十分な雪崩や雪氷崩落のイベントが捉えられていない.そこで本研究では,地震前後の衛星画像解析により,ゴルカ地震で発生したヒマラヤ高山域の雪氷域での斜面崩壊イベント(雪崩,氷河崩落,岩盤崩落など)の分布と特徴を明らかにした.また,2015年秋の現地調査で取得されたデジタル空撮画像を用いて,ランタン谷周辺の氷河崩落箇所とその大きさを明らかにした.